住まいづくりブログ

2020/07/17

土地を読み取る

投稿者:株式会社ウッドフレンズ/二ホンのくらし

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 まずは土地からです!!

 

住まいづくりを進めていく時、まずは、土地の環境を把握することから始めます。

皆様、ついつい間取りやデザインのことが気になりがちですが、その前に、その土地の立地環境を十分把握するという事が重要です。

間取りやデザインは自由になりますが、その土地の周辺環境までは変えられないからです。

どんなに良い間取りを設計しても、方位は変えられないし、周辺の建物の高さを変えて光が入るようにする、なんて事も出来ません。

だからこそ、まずは立地環境を十分に把握しましょう!

 

 

1.土地を読み取る

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設計士がその土地を訪れて初めて気づくことも多々あります。

不動産会社で入手できる定量的な土地情報だけでなく、その土地が持つ定性的な魅力・特徴などは、人が五感で感じないと分からない部分です。

また、土地は一つとして同じものはない為、制約条件も様々です。

方位、周辺の建物の様子、道路との関係、車は停めやすくなるか?、高低差は無いか?、風の通り道、光の入り方などなど。

それらの制約条件の中で、何を優先すべきかを考えて設計を進める事が肝要です。

 

 

2.たとえば、駐車スペース・・・!

例えば、駐車スペースの取り方一つとっても様々です。

 

何台必要か、駐車スペースとして十分な横幅、奥行きがあるか、道路に出やすいか、建物へのアプローチが確保されているか、並列駐車か、縦列駐車かなど検討する項目はいくつもあります。

設計する場合は、まず理想的な並列駐車で検討し、建物へのアプローチが十分確保できるかを確認します。

 一般的には、奥行き・幅を5.5m確保しますが、前面道路が狭い場合などは、6mで計画し、出入りのしやすさに配慮したりします。

 

特に女性は車の運転が苦手な方が多く、スペースに余裕を持たせないと、車を傷つけるかも?という不安でうまく駐車できない可能性があります。

 

■前面道路が狭く、駐車スペースの間口も通常の5.5mの場合

 イラストの通り、最低1回は切り返さないと、出るのが難しそうです。

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■前面道路が狭いため、駐車スペースの間口を6.0mとした場合

 左右の空きスペースに余裕があるため、比較的出易くなります。

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このように、駐車スペースの取り方一つとっても、土地の条件により様々の方法が考えられます。

条件が悪そうな土地の場合でも、工夫ひとつで快適な居住環境を作り出すことも可能です。

 

 

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全ての条件が満足する土地を見つけることは難しいですが、立地さえOKであれば、その他の条件については設計上の工夫で解決できる場合もあります。

場所が気に入って、予算的にもOKの土地が見つかった場合は、少々ほかの条件が悪そうな場合でも、その段階から相談する事をお勧めします。

 

 

 

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